名曲「愛は勝つ」で一世風靡したアーティストKANさんが死去しました。
メッケル憩室がんという日本では十数例しかない珍しいがんを患っていたそうです。
61歳という若さです。
KANさんが患っていたメッケル憩室がんとは?
KANさんが患っていたメッケル憩室がんとはどんな病気なのでしょう。
メッケル憩室とは
メッケル壁室とは、出産までに胎児と母体を結んでいた卵黄管が出産後も残ったものであり、小腸の壁の一部が外側に飛び出た袋状の突起物です。乳児の2〜3%に生まれつきメッケル壁室があるといわれ、回腸の盲腸に近い部位に存在します。
メッケル憩室がんの発見は非常に検査が難しいそうです。
MRIやCT、胃カメラ、大腸カメラでも届かないそうで、使える医者が限られる特殊な内視鏡や、カプセル内視鏡で調べるしかない。
しかも小腸は2メートルもあります。
見逃しやすいというのはそういうことも理由のようです。
男性に多く発症し、ほとんどの場合無症状といわれています。
名前の由来は、発見した19世紀ドイツの解剖学者の名から取られています。
今のところ死因は公表されていませんが、KANさんが患っていたメッケル憩室がんが原因の可能性が高いと考えられます。
KANさんは、10月20日に近所のクリニックで検診。
ポリープが3つ発見されたが検査結果は良性。
痛みが続いたため大病院で腹腔(ふくくう)鏡手術を受けました。
腫瘍を切って病理検査に出した結果、メッケル憩室がんが判明したという。
KANさんは、去年の秋に腹痛が週間も続いたそうです。
ツアーを予定していましたが中止にし、今年の4月に入院し、5月には退院報告をされています。
KANさんの過去の病気が原因?
KANさんが、過去に大きな病気を患ったりしたという情報はありませんでした。
しかし日本人が一生のうちにがんと診断される確率は、男性65.5%(2人に1人)、女性51.2%(2人に1人)となっています。
そして、がんで死亡する確率は男性26.7%(4人に1人)、女性17.9%(6人に1人)といわれていますので、健康に気をつけていても、症状がなくても定期的な検査がとても大切だと言うことですね。
名曲「愛は勝つ」とはどんな曲?
名曲「愛は勝つ」はKANさんが作詞作曲された楽曲で、KANさんの8枚目のシングル曲として1990年にリリースされました。
ピアノを弾きながら、にこやかに歌うKANさんがとても印象的。
♪「心配ないからね 君の想いが 誰かに届く明日がきっとある どんなに困難でくじけそうでも
信じることを決してやめないで…」
本当にたくさんの人を勇気づけ、元気にさせてくれた曲ですよね。
オリコンチャートでは、
1990年12月度、1991年1月度月間1位を記録。
1991年度年間3位。
オリコン歴代シングルランキング23位。
とすごい記録をつくっています。
きっと、皆さんも一度は耳にした曲ですよね。
本当に早い死でびっくりしています。
しかしKANさんが作られた曲は、私たちの心の中にありますし、これからもたくさんの方々を勇気づけていってくれることと思います。
心からご冥福をお祈りいたします。